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小説・詩・他いろいろを載せて行きたいと思います。 旧サイト(http://kleinewelt.nobody.jp/)の作品も順次こちらに移動させていきます。 ブログでリハビリしながら、またサイトを作っていきたいなあと、のんびり思っている次第です。 それでは、よろしくお願いします。
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詩 《亡き人へ》
《亡き人へ》

後悔と
懺悔と
怒りと
悲しみと

そして、
あふれる愛しさが、
はしばしでこぼれ落ちていく。

ふとした日々のひとコマに、
その姿が浮かんで、
遠くじゃなくて、
ずっと近くに、
感じている。

言葉の一つ一つがよみがえり。
伸ばせば手が届きそうな。

後悔と
懺悔と
怒りと
悲しみは
まだ胸にあるまま。
このまま抜けない棘のように、
覚えていたい。

あふれていく愛しさが、切なさと痛みを増すけれど。
それだけ僕の心は忘れずにいられる。
過去の人じゃなくて、
今の人として。

いつまでも、残っていたらいいよ。
ふとした拍子に現れて、
僕を切なくさせ、
支えてくれるから。

あなたの笑顔と
あなたの声。
僕を呼ぶ声。

いつまでもいつまでも
片づけられない。
僕の心に、置き去りのまま。

後悔も
懺悔も
怒りも
悲しみも、
そして、愛も。

--------------------


おば、祖父、祖母を亡くした記憶が、この季節には浮かんできます。
祖父以外は違う季節なんですが。
最期に何も出来なかった後悔が、祖父には特に強いのです。
それを言うなら、祖母にもおばにも。
ただ弱っていく姿しか見れなかったこと。もっと出来ることがあったはずだという思い。
でも、思い出すたびに、そんな自分への怒りを凌駕して、無条件に愛されたという気持ちが浮かんできて。また救われ、支えられていると思うのです。
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